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 ■ 遠い昔から伝えられている、西洋占星術の技術

■ ホラリー占星術とは

遠い昔から、カレンダーや時計が一般庶民の物でなかった時代からあった占星術です。

◆ 西洋占星術の神殿
歴史的な建造物である占星術の神殿は、古い歴史の中から見つかります。

基礎のしっかりした神殿は、今や、多くの雑木やツタが絡まり、その真の姿を顧みる人とて少なくなりました。花の咲く蔓植物には多くの人が群がり、その花の姿が愛でられています。新しい別の花を育てようとする人さえもいます。

よく見ると、神殿の柱の一部は欠けてはいますが、まだ、その屋根が何とか持ちこたえられ、支えられているようです。私たちは、その柱そのものに彫られている模様を再度見えるようにしたいと希い願いながら、絡まる蔦を一本二本と、気の遠くなるような作業をし始めようと志を立てたところです。あまりにも多くの蔦が絡まっているので、神殿の真の姿を見たいと願う多くの賛同者が必要です。

蔓が絡まり過ぎて、サインとハウスのハッキリとした違いも見えなくなっています。蔦は柱に絡まり、荘厳ささえも保っていますが、神殿そのものではありません。それは、遠目に見れば占星術の神殿そのもののようにも見えますが、実は、柱に絡まって生えているだけのものです。しかし、いまや、その屋根までもが新しい蔦に覆いつくされそうになっています。柱と柱の間には、過去にはなかった模様にも似たものがぶら下がり、さも、昔からそこにあった飾りの様に見えてしまいます。

いつの世にも、神殿そのものを探りたいと近づく人もありました。
反対に、蔓に咲く花に惑わされる人も多くいました。

神殿の設計図もかろうじて歴史の中に一部ですが見付けられます。そこまで遡る人たちは、設計図に基づいて建てられた神殿の姿をもう一度見てみたいと思い立つでしょう。

◆ 西洋占星術の歴史的な俯瞰が必要なわけ

どのようなものでも、その歴史は大事です。愛着に通じますし、そのものを大事にしようとします。
設計図さえも、見つかるかもしれません。
ホラリー占星術とは、西洋占星術に造詣のある方、あるいは、占いマニアのように占い好きの方ならご存知かもしれません。それは、遠い昔からある、誕生時間を使わない西洋占星術です。

■ 古典的な占星術の台頭

このところ欧米各地で、そして、日本でもトラディッショナルな占星術というものが邂逅され、再び見直されつつあります。ホラリー占星術というジャンルは、もともと、トラディショナルな占星術の中に含まれていました。

ホラリー占星術という分野は『特定の質問に対して、特定の答えを与えてくれる』占いなので、非常に重宝をします。又、西洋占星術師にとっては、惑星、ハウス、サインについて実感を得ながら学ぶことができる分野なので、その後に学ぶ全ての西洋占星術の基礎になります。

ホラリー占星術は、17世紀のイギリスには生き残っていました。ウィリアム・リリー、その弟子のガドゥバリー、ハーブの研究家で医師カルペパー、蘇峰家の御曹司ウィリアム・ラムゼーなど、幾人かの占星家がこれを深く研究していて、その中でも、リリーは実占家でもあり、今日でも西洋占星術の教科書として使える「クリスチャン・アストロロジー」という本を著しています。ウィリアム・ラムゼーは、マンデンの教科書になりそうなものを著していますが、彼は研究家であり実占をしたという例題を残していません。

私はクリスチャン・アストロロジーを1998年に手に入れい、ジョン・フローリーというイギリスの先生に習い、ホラリーのコースを卒業させていただきました。そうではあっても、まだまだリリーの本は読む度に奥が深いというか、書き方が巧みで、新たな発見ができるという楽しみもあります。まだまだ読みこなしているとは言えません。それほど、彼の実占家としての技術は高かったのです。奥が深いのが西洋占星術です。(詳しい技術についてはこちら

ホラリー占星術は、まさに芸術の域にもって行けるものです。私は、まだまだその域には達していません。この頃はあまり希少価値でも無くなってきた感がありますが、それでも、日本で数少ないホラリー占星術の実占家だと自負しております。そして、当スクールの特徴である、リセプションの授業は、今日のトラディッショナルな技術の中で、まだまだ一般的に使われていないと考えています。知ってはいても、それを伝える為の実際の例題をそろえるには時間が掛ります。

リセプションの技術が難しい原因の一つは、教える人その人が、欧米の先生に付いて習う機会が無かったからでしょう。やはり、実際に携わった人に付いて習ってみないと正確には伝わってこないのです。それら、いち早くトラディッショナルな占星術の復興を担った西欧諸国の先生方も、年を経てようやくリリーの本が分かってくると、機会がある毎におっしゃっています。

更にこのところ、ベンジャミン・ダイクスという気鋭の占星家であり翻訳家、そして西洋占星術も教えているラテン語や他の言語に精通した人が、精力的に英語に古代のラテン語やアラビア語の占星術の本を翻訳してくれていますから、何にでも興味を持つ若い人達は古代の技術を掘り起こして行くでしょう。

私のスクールでお伝えしているトラディショナルな西洋占星術は、その基礎を7〜8世紀のアラビア占星術に置いています。どこかにピボットとなる足場を置いていないとブレるからです。又、あれも、これも、技術的に面白いと思われるものを見境なく自分の占星術の中に取り入れてしまうことにもなるからです。

従って、この頃に見つかっていなかった外惑星は基本的に使いません。調波占星術も使いません。マイナー・アスペクトも登場していない時代のことですから、それも使いません。又、ネイタルでは文献上四分円方式と呼ばれるチャートでは無く、ハウス=サインのホール・サイン・システムを使います。そこに確かな技術が眠っているからです。

電話鑑定やメール鑑定、電話占いの現場でも、そのようなトラディッショナルな占星術を使って占っています。


遠い昔から、一部の人達は天体の動きを把握し、時を計算する技術を持っていました。天文学を学んだカルディア人達は、その技術を持っていることで様々な国家の王達に雇われ、天文の観測を行い、時を計り、暦を作り、高い数学的な能力と、深い哲学的な思考を持つ人として、各国家のアドバイザーとして国王の傍に就いた人もいたはずです。その人達の中の何人かは、星の動きを使う占い、星占いや西洋占星術を行ったのです。

王様達に雇われた西洋占星術師の名前はあまり表に出てきません。

彼らは、命がけで占いをしていたはずです。

諸葛孔明なども、中国に渡来した西洋占星術を使って戦いの戦略を練ったと思われます。それは、彼が「とりいっしきょう」と呼ばれる「テトラビブロス」を訳した物を読んでいたという史実があるからです。又、伝承ですが、彼の奥さんがインド占星術を学んでいたという噂話もあります。

では、戦いの場で、誕生時間に基く占星術が用いられたのでしょうか?

相手国の多くの側近の一人一人のネイタルのデータを短時間でまとめ上げるには、コンピューターが必要でしょう。でも、そんなものは、当時存在していませんでした。

考えられる手法は、ホラリー占星術です。

これならば、王様に問われた時間を使うことができます。

『この戦いに勝つことはできるのか?』

負けると分かっていれば、戦わずに防御に専念したり、和合を申し込んだ方が安全だったでしょう。13世紀の西洋で、グイード・ボナタスという占星家が、「今は戦うべきではありません」と王様に進言したチャートが残されています。

一縷の望みがあるなら、戦いに挑むこともあったでしょう。

微妙な位置に在ることもあったはずです。


 ◆ 戦いで磨かれてきた占星術

ホラリー占星術は、多くの先代の西洋占星術師達が、命がけで得てきた法則の集大成です。

しかも、だから、と言うべきなのか、体感することができます。

近日中に結果が分かるからです。

何年も先に結果の分かる占星術では、学んでいる技術が正しい物か、そうでない物なのか、それさえも判断がつきません。実際に、古典的なネイタル占星術を学んだところで、それが正しいかどうか判断できるのは何年も先です。モダンなネイタル占星術でも、それを理解できるできないは、数年先の事ばかりだからです。

ホラリー占星術は、結果が分かります。喩え、間違えたとしても、それは何故なのかの検証ができます。

まさに、間違えた結果から技術が成り立っていったと言っても過言ではありません。

又、間違えることによってしか、謙虚になれないのです。

当たり続けたら、傲慢になってしまうでしょう。

それでも、学ぶに値するものです。

それだからこそ、学ぶ価値があるものです。

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